安く買えても“高く売れない”理由。アウトレット品の落とし穴とは
【アウトレット品はなぜ売却時に安い？】知っておきたいブランド価値と買取価格の関係
アウトレットモールは、人気のファッションブランド品が 正規店よりも安く買える ことから、週末には多くの人で賑わっています。
中には、200ブランド以上が集まっている大型モールもあり、高級ブランドが出店している場合もあります。
しかし——
「ちゃんとブランドなのに、売るときは安いのはなぜ？」
実は、アウトレット品には売却時に価格が下がる理由が存在します。
この記事ではその理由を分かりやすく解説し、知っておくと損しないポイントをご紹介します。
アウトレット品とは？なぜ安いのか
アウトレット品とは、主に以下のようなアイテムを指します。
- シーズン中に 売れ残った商品
- 小さな キズ・汚れがある商品
- 店頭用の サンプル・展示品
- アウトレット専用に作られた商品
正規店価格の 3〜8割引きで販売されることも珍しくありません。
つまり、「安く買えるメリット」 は非常に大きい一方で、
その性質上、買取相場にはマイナスに影響しやすいのです。
なぜアウトレット品は売却時に安くなるのか？
ブランド品の買取価格は、以下の要素に大きく左右されます。
| 買取価格を左右する要素 | 内容 |
|---|---|
| 需要・流行 | シーズンを外れたものは評価が下がりやすい |
| ブランドの希少性 | 市場に多いブランド・商品は価値が下がる |
| アウトレット展開の有無 | アウトレット出店＝大量生産の印象につながる |
特に影響が大きいのが 「ブランドイメージの希少性」 です。
例：COACH（コーチ）
かつては高級ブランドの代表格でしたが、
- 国内外での販売チャネル拡大
- 中国・インドネシア工場での大量生産
- アウトレットでの常時割引販売
これらにより、「頑張れば誰でも買えるブランド」へと印象が変化しました。
その結果、
中古市場でも価格が下がりやすいブランドの典型例
となってしまっています。
アウトレットに出店している主な高級ブランド
| ブランド | 備考 |
|---|---|
| PRADA（プラダ） | ナイロンシリーズが代表格 |
| BALENCIAGA（バレンシアガ） | 一時期若者人気が爆発 |
| BOTTEGA VENETA（ボッテガ・ヴェネタ） | 編み込みデザインが有名 |
| FENDI（フェンディ）・GUCCI（グッチ） | いずれもアウトレット展開あり |
アウトレット＝偽物 ではありませんが、
「いつか安く買えるブランド」 と市場が認識すると、
中古価格も影響を受けやすいのです。
逆に、アウトレットに出店しないブランド
| ブランド | 特徴 |
|---|---|
| LOUIS VUITTON（ルイ・ヴィトン） | |
| CHANEL（シャネル） | |
| HERMES（エルメス） |
これらは 在庫管理が徹底されており、値崩れを起こさない戦略 を貫いています。
だからこそ、
中古市場でも安定した高い買取価格がつく
というわけです。
アウトレット品を上手に買う人は「売却まで考えている」
アウトレット品自体は悪いものではありません。
しかし、
「いずれ売る」可能性があるなら、一旦立ち止まるのが吉。
- 流行が続くモデルか？
- アウトレット専用ラインではないか？
- ブランド全体の二次流通価格は安定しているか？
このあたりを知っておくだけで、損する確率は大きく減ります。
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