買取業は「専門知識や経験が必要」と思われがちです。しかし実際には、査定はスキルではなく「仕組み化」できる領域です。本記事では、査定の考え方と、未経験でも再現できる査定体制の作り方を解説します。
査定は“感覚”の仕事ではない
買取業が専門性の高い仕事に見える理由は、「商品の価値を見極める」という行為が抽象的に語られることが多いためです。
しかし実際の査定は、感覚ではなく情報 × 情報の比較です。
つまり、
① 型番・素材・状態を特定する
② 市場相場を確認する
③ 状態差を調整して金額を決める
この3工程で成立します。
ここに「経験」や「勘」は必須ではありません。
では、なぜ“プロしかできない”と思われるのか?
理由はシンプルです。
- 情報をどこから取るか知らない
- どう比較するかの基準がない
- 判断に迷った際の相談先がない
この3つが揃っていないと、「自信が持てない状態」になるだけです。
逆に言えば、ここが仕組み化されれば、未経験でも適正査定は可能です。
未経験でも査定ができる「仕組み化」とは
査定を仕組み化するために必要なのは、個人の力量ではなく「環境」です。
① 型番・相場データベース
商品情報・市場価格・販売動向が体系的に調べられる状態を作ります。
② 査定のチェックリスト(評価順序)
状態確認の観点・減額基準・説明用の言い回しを統一します。
③ 判断に迷ったときの相談経路
「わからない=危険」ではなく、「わからない → 聞ける」状態にしておきます。
ROYALが提供する査定サポート
独立型であっても、査定力を再現性ある形で持てるよう、体系的な査定支援を行っています。
- LINE / Zoom / 電話でのリアルタイム査定相談(現場で困ったとき即対応)
- 型番辞書・相場表・査定チェックリストの提供
- 貴金属・時計・ブランド品の現地研修(店舗または訪問)
つまり、
「知識がなくても、判断できる環境」を最初から持てるということです。
査定は「自分一人で抱えるもの」ではない
未経験者が不安を感じるポイントの多くは、“判断に迷った時に相談できないこと”にあります。
逆に、相談ルートがあるだけで、査定は一気に再現性の高い業務に変わります。
まとめ:査定はスキルより「仕組み」
買取店の査定は、経験や勘が必要な専門職ではありません。
仕組み × データ × 支援体制があれば、未経験でも確実に習得できます。
次回は、買取店経営における「収益構造と利益率」について、具体的な数字を用いながら解説します。
→ 【次回】買取店の売上構造と利益率の作り方

